【2025年12月最新】無料AIで資料作成|Gemini×Googleスライド活用術

なぜ今、AIでの資料作成が注目されているのか
「資料作成に時間がかかりすぎる」「デザインに自信がない」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。Googleが提供する無料AIツール「Gemini」と「Googleスライド」を組み合わせることで、資料作成の工数を大幅に削減できます。
本記事では、AIの知識がない方でも実践できるよう、具体的な手順を解説します。
AIが資料作成にもたらす変化
従来の資料作成は、構成を練り、テキストを書き、デザインを整え、図解を作るという多くの工程が必要でした。Googleの最新AI「Gemini 3.0」を活用することで、これらの工程を効率化できます。
資料作成の工数が1/3から1/10程度になったという声もあります。短縮された時間は、提案内容の精査や戦略立案など、より付加価値の高い業務に充てられます。
今回使用するツールの概要
- Gemini 3.0:文章の作成、要約、構成案の考案などを担う高性能AIエンジン
- Nano Banana Pro:Gemini 3.0の機能の一部で、日本語を含む図解やイラストを生成
- Gemini(アプリ/Canvas機能):指示を入力する対話インターフェース
- NotebookLM:WebサイトやPDF資料を読み込み、内容に基づいた要約やスライドを生成
- Googleスライド:AI機能が統合された資料作成ツール
無料ツールでプロ並みの資料が作れる理由
Gemini、NotebookLM、Googleスライドといった中心的なツールは、基本的に無料で利用できます。専門スキルや高価なソフトがなくても、自分のアイデアをAIに的確に伝えることで、質の高い資料を作成できるようになりました。
AI資料作成の4ステップ
AIの力を最大限に活かし、高品質な資料を作るための手順を4つのステップでご紹介します。
ステップ1:Geminiで構成案の骨子を作る
最初のステップは、プレゼンテーションの構成案をGeminiに考えてもらうことです。ゼロから構成を考えるのは、資料作成で最も頭を悩ませる工程の一つですが、Geminiを使えばこのプロセスを効率化できます。
例えば、以下のようなプロンプト(AIへの指示文)を入力します。
「東南アジアに進出する日系企業のバックオフィス業務において、生成AI活用がどう活かせるかプレゼン資料の構成案を考えてください。」
このように指示するだけで、Geminiは論理的な流れをもつ構成案を生成してくれます。
ステップ2:GeminiのCanvas機能でスライドの土台を一括生成する
構成案をGeminiに貼り付け、「Canvas機能」を使ってGoogleスライド形式で一括出力します。「以下の内容でスライドを作成して」と指示するだけで、タイトルと本文が入力された編集可能なスライドの土台を数分で作成できます。50枚以上のスライドを一気に生成することも可能です。
もし、自社のスライドテイストに合わせたい場合は、スライドデザインを指定したプロンプトを使用することも可能です。
この段階で生成されるスライドのデザインはシンプルな「たたき台」です。次のステップで資料の品質を向上させていきます。
ステップ3:見栄えをさらによくする
資料全体の質を決定づける重要なスライド(キーメッセージや複雑な図解など)を、画像生成AI「Nano Banana Pro」を使ってビジュアルを強化します。
Nano Banana Proを活用する方法は主に2つあります。
| 手法 | 説明 | メリット |
|---|---|---|
| ワンクリックでのスライド刷新 | Googleスライド内の「このスライドの見栄えを良くする」ボタンを押すだけで、AIがデザインを刷新 | 最も手軽。既存のテキストスライドをワンクリックで画像スライドに変換可能 |
| NotebookLMでの一括生成 | 元になる資料をNotebookLMに読み込ませ、「スライド資料」や「インフォグラフィック」ボタンで複数の画像スライドを生成 | 複数のデザインパターンを一気に生成可能。資料全体の要約インフォグラフィック作成に最適。ただし画像でのアウトプットのため修正は不可 |
これらの手法を活用することで、編集可能なテキストスライドと、視覚的に訴えかける画像スライドを組み合わせた資料が完成します。
ステップ4:Googleスライドで最終調整し完成させる
最後のステップとして、人間が最終的な仕上げを行います。AIが作成したテキストの細かな表現を微調整し、スライドの順番を入れ替え、ステップ3で作成した画像スライドを適切な場所に挿入します。
AIはあくまでアシスタントであり、最終的なメッセージの品質と内容に責任をもつのは自分自身です。この最終チェックと調整を行うことで、資料は完成します。
利用にあたっての注意点
一部の機能はGoogle Workspaceアカウントが必要
本記事で紹介したGoogleスライド内の「見栄えを良くする」ボタンなどの連携機能は、2025年12月時点の情報では、Business Standard以上の法人プラン、または個人向けの「Google AI Pro(旧 AI Premium)」にて利用可能です。
無料の個人Googleアカウントを利用している場合、現時点ではこのボタンが表示されない可能性があります。利用環境を確認してください。
AIは副操縦士、最終決定は人間が行う
AIが生成した内容が、常に100%正確で完璧であるとは限りません。AIには、事実に基づかない情報を生成してしまう「ハルシネーション(AIの嘘)」のリスクが伴います。
AIの提案を鵜呑みにせず、自分の目で内容を精査し、ファクトチェックを行うことが必要です。資料を通して伝えたい最終的なメッセージに責任をもつことが、AIをビジネスで有効活用する上で最も重要なポイントです。
まとめ
- Gemini 3.0をはじめとする無料AIツールの登場で、資料作成の効率が向上
- 「構成案の整理」「編集可能な土台作り」「ビジュアル強化」というステップを踏むことで、高品質な資料が作成可能
- AIの生成物はあくまで「下書き」であり、内容の精査と最終決定は人間が行う
AIは、創造性を発揮するための強力なパートナーです。まずはNotebookLMやGeminiでスライドに変換することから始めてみてください。
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